私たちは WE ARE
ロゼワインを 学ぶ
私たちは
ロゼワインを専門としたワイン輸入事業、
およびそれに関する周辺事業・啓蒙活動を行っています。
ワインの輸入・販売に留まらず、「日本のエレガンスをつくる」
ための新しい文化創造活動を展開していきます。
ロゼワインの輸入・卸売・小売
ロゼワインに特化し、ハイクオリティな
プロヴァンスワインを輸入しています。
飲食店、販売店への卸売、
および個人のお客さまへ販売を行っております。
セミナー等各種イベント企画、立案および実施
ロゼワイン会など、
他には見られないオリジナルなイベントを企画しています。
クラブ・ロゼレガンス会員向けに名店との
コラボイベントも随時行っています。
プロヴァンス
ワインについて
プロヴァンスの歴史
フランスワインの起源
地中海世界との玄関口であるプロヴァンスの歴史は、フランスで最も歴史のあるものです。
Provence という地名が「プロウィンキア・ロマーナ(ローマの属州)"Provincia Romana"」に由来しているように、紀元前6 世紀からギリシアやローマの植民地として様々な影響を受け、中世においてはプロヴァンス伯の領地として独立性を保ち、15 世紀末にフランス王国に吸収されるまで、独自の歴史を歩み、言葉や文化を培ってきました。プロヴァンスだけでユネスコ世界遺産に8ケ所も登録されているなど、多くの史跡に恵まれています。
フランスワインの歴史はまさしくプロヴァンスから始まります。紀元前6世紀、小アジアにある古代ギリシアの都市国家ポカイアからの入植者が、マッサリア(現マルセイユ)に1本のブドウの木を植えたのが起源であるとされています。
世界のワイントレンド
2000年の初頭から15年間で、世界全体のワイン市場は約4%伸長しています。アルコール飲料の中には大きくシェアを落としたカテゴリーも多い中、これは“微増”ではなく“大健闘”と言えます。しかもその中で、ロゼワインだけが30%以上売上げを伸ばしているのです。
地球温暖化による嗜好の変化、健康への意識の高まりから、素材重視のヘルシーでライトな食事が好まれる昨今、飲み口が軽快で幅広い料理に合うロゼワインは、もはや“ブーム”ではなく世界の一大トレンドです。
フランスでは15年以上前からロゼの消費量は白を上回り、全世界のロゼワインの3分の1以上を消費する、世界第1位のロゼワイン大国として不動の地位を保っています。そして、何とプロヴァンス地方はワイン生産量の9割近くがロゼであり、フランス全体の3割以上を生産しています。
フランスでも20年前の濃厚なワインを求めるトレンドは今やすっかり影を潜めています。
かつてのように、バターや生クリームをたっぷり使ったフランス料理そのものが珍しくなりました。ブルゴーニュはもちろん、ボルドーにおいても、ワインに繊細な味わいを求める傾向が顕著なことは多くの方の知るところです。
世界のワインのトレンドは「軽やか」に向かっています。
肉料理ですら、重い赤は要らないのでは?オレンジワインの方が相性がいいのでは?という前衛的な提案もあります。味わいのニーズに加え、精緻な低温管理醸造などの技術革新が、より繊細で複雑なワインの表現を後押ししています。今や“自然派ワイン”とは、昔のやり方で造ったワインではなく、最新の設備で造った繊細なワインという意味になりつつあるほどです。
ワインの世界は変化しています。
歴史やルール、ウンチクに縛られず、もっと自由に楽しめるワインの飲み方を今こそ見つけませんか?
プロヴァンス・ロゼワインの今
日本でロゼワインと言うと、これまで日本の市場に流通してきた産地、銘柄の特徴から、「フルーティーでやや甘口」と思っていらっしゃる方が多いようです。しかし、この質・量ともにフランス最大のロゼワインの産地であるプロヴァンス・ロゼのほぼ全てはドライな辛口であるように、日本における「薄甘口で初心者向き」というイメージは非常に偏ったものです。
プロヴァンス・ロゼワインの他の産地と異なる大きな特徴は、淡いオレンジがかったローズの色調です。特別な輝きと透明感をたたえたこの外観をロゼレガンスは“ローズゴールド”と表現しています。その大きな要因は「直接圧搾法(ダイレクトプレス)」という醸造法にあります。世界中のロゼワイン産地で多用されている「ショート・マセレーション」は途中まで赤ワインの醸造法にならい、2時間から48時間黒ブドウの果皮に漬け込むことで、チェリーやラズベリーのような、鮮やかなピンク色、フレーバーも色と同様に赤い果実を思わせ、時に軽くタンニンを感じさせるようなしっかりしたロゼに仕上げます。
これに対しほとんど全てのプロヴァンスのロゼワインに使われる「直接圧搾法(ダイレクトプレス)」は、黒ブドウを用いた白ワインの醸造法と言えます。収穫したブドウをただちに圧搾し発酵させワインにします。これにより「ショート・マセレーション」のような濃いめの色調でなく、“Pétale de rose”(ペタル・ド・ローズ)淡いローズの花びらを思わせるデリケートな色調を生み出し、香りもトップノーズにバラやスミレのようなアロマが感じられる、フローラルな印象に仕上がります。果皮との接触がほとんど無いことで、渋み成分のポリフェノールも少なく、フレッシュですっきりとした味わいが生まれます。プロヴァンス・ロゼの繊細さ、エレガントさの秘密はこの直接圧搾法(ダイレクトプレス)にあります。
それに加え近年、プロヴァンスのロゼワインの品質が飛躍的に向上した要因は、機械化による精緻な「低温管理醸造」です。高性能で精緻な温度調節機能のある醸造タンクの使用により、繊細かつ味わい深く芯のあるプロヴァンスのロゼの個性にますます磨きがかかりました。繊細でありながら、単にすっきりと飲みやすいのではなく、如何に奥深くエレガントで品格ある味わいに仕上げるか、が生産者の力量とセンスが問われる所でもあり、多くの醸造家に“ロゼは最も難しい”と言わしめる所以でもあります。