このカッコイイ女性は誰!?

Catherine Huguenin カトリーヌ・ユグナンは、1947年創業 プロヴァンス最大の協業組合ESTANDONの醸造責任者を20年以上務めている。

カトリーヌの仕事は、“金銀細工師にして、オーケストラの指揮者のようだ”と評される。
品種やキュヴェ(発酵槽)の絶妙なブレンド、抑制の効いた芸術的な色出し、その繊細で正確な感覚と精緻な技術。
同時に全体のバランスや完璧な調和を両立させる、プレミアム・ロゼの偉大な醸造責任者へのオマージュだ。

美しいローズゴールドの色調とクリスタルのような輝き、透明感。
柔らかな果実味とハーブ、スパイスの見事なハーモニー。繊細にして口含みのしっかりした酒質の構成に仕上げるには、卓越したセンスと経験が求められる。多くの生産者が「ロゼが一番難しい」と言うのもうなずける。

カトリーヌ自身は自らの仕事を「調香師のようだ」と言う。
世界を牽引する香水産業の町Grasseグラースを擁するプロヴァンスならではの表現かも知れない。

エスタンドンの見目麗しきロゼたちは、美しい女性の美しい仕事から生まれる。

(Written by 川口知佐)